■ カッコの使い方                      
 カッコ( )「」『』の基本的な使い方を紹介します。
 カッコの使い方は、いろいろありますので、1つの基準としてとらえてください。

 まず、会話文には「 」を使います。
 これは、誰でも知っていることですよね。
 単語や文章を強調し、際立たせたい場合も「」で語句を括ります。
 ただし、それが書籍の場合は『』を使います。

●例
 『プロ編集者による文章上達秘伝スクール』という本によると、
 文章上達の秘訣は、「読む」ことと「書く」ことをバランス良くこなすことだそうだ。

 『』は、この他にも会話の中の引用会話に使います。
 また、「」でくくった文章の中で「」を使いたい時も、『』を使用します。

●例
「私の上司がいくつも口癖として言っているのが、『終わりよければすべて良し』です」

 自分の本心を語るときや、
 語句に注釈を加えたいときは( )を使うのが良いです。
 ※をつけて、まったく別の場所で補足説明されると、探すのが大変なので、
 直後に( )による注釈があった方が親切です。

●例
 速読術を修得すれば、
 情報収集の効率が何倍にも高まります(マスターするのは大変だけど……)。

●例2
 CDーRW(ユーザが任意のデータを何度でも書き込んだり消去したりできるCD)

 ただし、( )の中が長すぎると、何のための( )なのかわからなくなってしまいます。
 ( )の中が長くなったら、カッコを取り外して、通常の文に直した方が良いです。

 (笑)や(涙)(爆)などの記号を使うと、硬い文章を柔らかく見せることができます。
 ただし、これらの記号は使いすぎると軽薄な文章になるので、ほどほどにしましょう。
 また、( )を連続で使いすぎると、うるさく感じられるので注意しましょう。

●悪い例
 彼女とのデートの待ち合わせ時間は10時(間に合わないと大変だな)。
 まず、映画を見て(今人気のアクション映画)、
 それから食事(ちょっと値の張るフランス料理店を予約している)だね。
 初デートだから、うまくいくか緊張しちゃうな(笑)。